東洋医学的鍼灸と西洋医学的鍼灸のおはなし
2025/05/09
東洋医学的鍼灸治療
東洋医学とは陰陽学説や五行学説という古代思想を基にして、生命の営み構成する基礎を「気血津液」とし、それらが働きかける気管を「五臓六腑」とし、それらを結び付け連絡する道を「経絡」と定義した学説です。
鍼(はり)灸(きゅう)治療はそれらを基にして、人体を東洋医学的に診断して行う治療概念です。
すなわち、東洋医学的に立証された体中に点在するいわゆる「ツボ」という部分に、鍼や灸などの微弱な刺激を与えることで生命力の反応を引き出す方法です。例えば気が高まっている部分は滞った気を流して生命力を下げて、気が落ちている部分は枯渇した気を留めて生命力を上げたりといった具合です。
病院などで何らかの診断を受けて受診するも目立った効果がなかったり、そもそも治療法が鎮痛薬や抗生物質などの投薬療法しかない場合に効果的です。
西洋医学的鍼灸治療
人体の構造は、感覚神経に対して運動神経、交感神経に対して副交感神経、中枢神経に対して末梢神経、という具合にある意味で神経は対になっています。
つまり神経とは、一方が弱まればもう一方が強くなる、もしくは一方が早くなればもう一方も早くなる、といった具合で互いが協力し合ったり対立し合ったりする関係を持っています。すなわち、この(++)の反応と(+-)の反応をよく見極めて、鍼や灸の刺激で双方を(±±)のバランスに近付ける方法です。
つまり内臓神経が出ている骨盤周囲に灸を当てて内臓の調子を良くしたり、関節痛を起こしている部分に鍼を打って関節の痛みを和らげたりする方法です。
当院では訪問鍼灸師による鍼灸施術を行っています。気になった方はスタッフにお問合せください。